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スポットライト (久しぶりに娘系)
先日、娘の学校の生徒たちによるミュージカルがあった。
毎年この時期に2日に渡って上演される。
役者は1月にオーディションで選ばれる中高生だ。

海も多少の興味は持っていたようだが、
ガーナ滞在が3年を過ぎ、いつまでガーナにいられるかが
はっきりしない身としてオーディションは受けられなかった。

学校では、オーディションを通過した友人たちが
ミュージカルの練習に明け暮れるのを
横目で見ながら 月日が過ぎ去った。

しばらくすると、バックステージの募集があり
面接を経て、海はメンバーの一員となった。
バックステージとはその名の通り、舞台の裏で動く人だ。
大道具、小道具を考え用意する。
そして場面が変わる度に 椅子やテーブルなどのセットを移動する裏方さん。

日本の中学生だったら、
生活の中心になっていたであろう「部活」の経験がない海にとって
このバックステージは 初めての部活のようであった。
朝6時半に家を出て、帰りは夕方6時半。
帰ってくる顔がいつも生き生きとしていた。

役者の練習を見ながら準備している間に
ずいぶんと台詞も踊りも覚えたらしく
オーディションを受けたかったな と
ぽそっと口からこぼれたりもした。

本番当日、バックステージのスタッフはみな
黒Tシャツ、黒スパッツ、黒靴下、黒スニーカー姿。
まさに黒子。
ライトの消えた幕間にサササッーと舞台袖から出てきて
セットを運びこんだり 運び去ったりするのが役目。

黒子の仕事は暗いステージ上だが、
親の目のスポットライトはあたる。
博士と私には
やけに素早い動きの忍者のような海がよく見えた。
「おいおい、そんなに急がなくても」
ステージから降りる時に転んじゃうんじゃないかと
博士と二人で心配したり笑ったり。

上演後、緊張が解き放たれ 達成感いっぱいの
キャストたちがお客さんに囲まれている脇で
校内にセットを運んでいたバックステージの黒子たちが目に入る。

いいぞ、青春。
よくやった。よくやった。




Posted by 船長
category:娘   系
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