コフィ
ギュインギュインギュイ〜〜ン

突然、はげしい音が部屋に飛びこんできた。
外を見ると、高い木から枝がバサバサバサと降っている。
ひゅんと伸びた南国っぽい枝だ。

あのギュインギュイィ〜ンは
その下のほうの葉っぱの間から聞こえる。
地面では、男性二人がロープを引っぱっている。
ドスンと太い枝が落ちてきた。
音からもそうとうの重みとわかる。

気になって外に出た。
ギュイ〜ン音はすれども姿は葉に隠れている。
バサバサと切り落とされる分だけ徐々に姿が見えてきた。
少年みたいだ。

IMG_2211.jpg

もう一人、高い木の上に残っているが
少年らしき作業員は切り終えたようで
スルスルと木から降りてきた。

彼は裸足だった。
芝生に座って靴を履いている。
私はそばに寄って話しかけた。
「高くて怖くはないの? 私は見ているだけでも怖いよ。」
そう挨拶がてら口にしてから、聞きたいことを聞いた。
「何歳なの?」

「コフィ」
彼は少し伏し目がちに答えた。

コフィというのは、ガーナではよくある名前。
彼はあまり英語がわからないようだった。
ガーナでは小学校から、学校教育は全て英語で行われる。
コフィは学校には通えなかったのかもしれない。
通っても十分な期間は勉強できなかったのかもしれない。

IMG_2276.jpg

私はもう一度、今度は数字を声に出して書きながら
年齢を聞いてみた。
するとコフィは「ナイン」と答え、
私に「1」と「9」を空中に書いてくれた。



Posted by 船長
category:ガーナ系
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