中国のおばちゃん
ガーナでとても気に入っていた中華料理のお店がなくなってしまった。
ガーナに中華料理店はいくつもあるし、どこもだいたいおいしいのだが、
我が家では、おばちゃん二人で切り盛りしているこのお店ばかりに足が向いた。

店は古くて、きれいとは言えなくて、蚊もたくさん飛んでいた。
私たちが席に着くと、おばちゃんは蚊取り線香を
そろそろと持ってきて、テーブルの下に置いてくれた。
きれいじゃないといっても、汚いわけではなかった。
壁にひびが入っていたり、窓ガラスが割れたままになっていたり、
電気が薄暗かったり、壁際には物置みたいにいろいろと積み重ねられていたり、
つまりメンテナンスと装飾の不足だ。

それでもおばちゃん二人は、のんびりとにこにこしていて
おばちゃんの家にいるみたいに居心地がよかった。
その日にできる料理はいつも限られていたが、
どれもおいしくて、満腹食べても胃にもたれることもなかった。

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おばちゃんたちは二人とも、中国語しか話さず、
私たちは英語で書かれたメニューを指差して、
その日「ある」か「ない」か確かめた後は
「ハオチー(おいしい)!」と「謝謝」と「再見」しか会話ができない。
私たちの食べる様子や表情をおばちゃんたちは汲み取ってくれて、
ずいぶんと笑顔は交わしていたが、
やはり言葉が通じないというのはとても残念だった。

はるばる西アフリカのガーナにどうして辿り着いたのか、
全く英語を話せずガーナで苦労したことはなかったか、
休みの日はどんな風にすごしていたのか、
ガーナで何が楽しかったか。
何でもいい、おばちゃんたちの物語に触れてみたかった。

おばちゃんたち、中国で元気かな。

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Posted by 船長
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日曜日の朝
太鼓を習い始めた。
教えてくれるのはプリンスとアフロジョー。

日曜日の朝、
私たちの(見立ててもらった)太鼓を持って現れたふたり。
初対面のアフロジョーは、いかにもアフリカン・ミュージシャン。
眩しい服装と髪型を前に、私たちの興奮度も上がった。

太鼓の簡単な説明や手の使い方、叩き方、音の種類。
最初にありそうなこれらの話は一切なく
レッスンが始まった。

「トトトン パン トトトン トトトン パンパン トトトン」
これがオゲ。アフロジョーが言った。

真ん中をトントン叩く時は手をすぼめて。
唯一、この手の形を教えてもらい、
あとはリズムと音を聞いて真似をしていく。

ミュージシャンのアフロジョーはどんどん
リズムに合わせた即興ビートを入れてくるので
私たちも必死だ。

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「トトタ ターター タタン」 
これがアドゥア。
「パン トタタン タタン パン トトタン タタン」
これがパンロゴ。

もう前のリズムを忘れ、思い出すと今のが逃げていく。
体に馴染みのない新たなリズムを楽しみながら
真剣にアタフタする自分たちが面白い。

音もリズムも私たちのは、
なんだかとても平べったくて
深みが全く足りないけれど
自分の動きがそのまま音として響くのは
純粋に気持ちがいい。

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大人の小さな前進は
とにかく楽しい。





Posted by 船長
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