コフィ
ギュインギュインギュイ〜〜ン

突然、はげしい音が部屋に飛びこんできた。
外を見ると、高い木から枝がバサバサバサと降っている。
ひゅんと伸びた南国っぽい枝だ。

あのギュインギュイィ〜ンは
その下のほうの葉っぱの間から聞こえる。
地面では、男性二人がロープを引っぱっている。
ドスンと太い枝が落ちてきた。
音からもそうとうの重みとわかる。

気になって外に出た。
ギュイ〜ン音はすれども姿は葉に隠れている。
バサバサと切り落とされる分だけ徐々に姿が見えてきた。
少年みたいだ。

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もう一人、高い木の上に残っているが
少年らしき作業員は切り終えたようで
スルスルと木から降りてきた。

彼は裸足だった。
芝生に座って靴を履いている。
私はそばに寄って話しかけた。
「高くて怖くはないの? 私は見ているだけでも怖いよ。」
そう挨拶がてら口にしてから、聞きたいことを聞いた。
「何歳なの?」

「コフィ」
彼は少し伏し目がちに答えた。

コフィというのは、ガーナではよくある名前。
彼はあまり英語がわからないようだった。
ガーナでは小学校から、学校教育は全て英語で行われる。
コフィは学校には通えなかったのかもしれない。
通っても十分な期間は勉強できなかったのかもしれない。

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私はもう一度、今度は数字を声に出して書きながら
年齢を聞いてみた。
するとコフィは「ナイン」と答え、
私に「1」と「9」を空中に書いてくれた。



Posted by 船長
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外履き
我が家はガーナでも、日本でと同じように
家の中では靴を履かない生活をしている。
玄関で靴を脱ぎ、室内ではスリッパか裸足。

室内に外履きのままというのはどうも馴染まない。
外のいろいろを踏んだ靴で、、、と想像すればするだけ
外と内の線を濃く引きたくなる。
我が家に来る人にも
「日本式に生活しているので」と説明して
出来る限り靴を脱いでもらうことにしている。

友人以外で家の中に入る人といえば、
修理をしてくれる人たち。
トイレが壊れたり、エアコンが動かなくなったり、
雨漏りで天井がひび割れたりして、
直しに来てもらうことが度々ある。

「靴を脱いでくれ」なんて言われたのは
初めてという人も少なくないようで反応も様々だ。
ちょっとびっくりしたり、恥ずかしがったり、
興味を示したり、嫌がったり。
嫌がる人はもちろん脱がずに作業してもらう。

土足に抵抗があるのはこちらの事情。
みんなその人なりの事情がある。

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ちょっと驚いた後、靴を脱いだアタ。
大事に使う靴下なのだろうね、幾つもの穴。

天井修理に来てくれたクアメたち。
「できれば家の中では靴を脱いで・・・」と話しつつ足元を見たら
すでに靴など履いてきてない。
おぉ、素晴らしいと迎え入れる。

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考えてみれば
裸足だけど土足。

Posted by 船長
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5km走ではなかったが
前回書いたミレニアムマラソン
ハーフの他には5kmがあり
海が参加した。

気分を盛り上げるため
ランニング用のTシャツとスパッツを買い
博士と何度か練習した。
しかし、日本では
「知っている人に見つかったら恥ずかしい」という
思春期入り口の女子の気持ちが壁となり、
ガーナでは土曜日しか走れない環境が壁となり、
5kmを走りきる十分な練習は積めなかった。

「それでも3kmまでは走ったんだよ〜」
と本人からはそれなりの満足感を含む声で
報告があった。

その後は、普段歩くことはめったにないガーナの道を
たくさんのガーナ人たちに囲まれながら
ゴールまで進んだことは、海の心にしっかり残るだろう。

5kmのコースは、当日になってコースが変わり
結局7kmちょっとあったらしい。

そのへんのガーナらしい緩さも
博士のひたむきな力走も
海の笑顔のゴールも
ある温かさをともなって思い出すだろうな。


      5kmスタートの最後尾はこんなでした!
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Posted by 船長
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ミレニアムマラソン
第一回 ミレニアムマラソン(ハーフマラソン)
9月5日(土)開催

最近、グランドに通って走っていたのは
主にこれのため。

4年前のテルアビブマラソンを最後に
腰から足にかけての痛みのため
マラソンから遠ざかっていた博士。
一時は、もう走れないんじゃないかと
落胆した時期もあったが、
様々な検査をして(ヘルニアなどの心配はなく)
「走れる体」であるとわかった。

しかし、ガーナで行われる
ガーナマラソンもミロマラソンも
驚くことに交通規制なし。
車がビュンビュン通る道の端っこを
ランナーがすたすた走る姿は、危なくて仕方ない。
さらに
外国人と見るとタクシーはクラクションを
「プップップ(乗らないか?)」と
うるさくて気が散って仕方ない(出場した友人談)らしい。

そんなこともあり、走れる体とわかりつつ
ガーナでは難しいとほぼ諦め気分だった博士。
半年ほど前に
しっかり交通規制もして給水所ももうけるという
ミレニアムマラソンの話を聞き
「よしっ!」と
思い立ったが吉日、トレーニングを再開した。

短い距離でもいきなりは走れないので
私と一緒にウォーキングから始め
少しずつ様子を見ながら負荷をかけていった。
どんなに忙しくても時間を見つけて
コツコツ距離を積み上げた。

マラソン本番前後に
「なんでこのタイミングなんだ〜」と毎日叫ぶほど
ありとあらゆる大きな予定が重なり、
朝も早く帰りも遅く
寝不足続きのお疲れ博士。
「でも、マラソンだけは絶対走る」と
疲れた顔の中に
走れる嬉しさが滲み出ていた博士。

文字通り、仕事の合間に走る
久々のハーフマラソン。
健康第一、無理は禁物、
途中棄権も勇気の勲章と送り出す。

なんとなんと
自己新記録で、ゴールテープを切った!

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VIVA、博士!



Posted by 船長
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