ホイホイと
東京の桜、今年は早く開花したようだが
ワシントンは例年より遅く、先週が見頃だった。

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先日、日本画のワークショップに参加した。
これも「桜祭り」の一環だ。
どんなものなのかと見学に行ったら、
途中で、一枚余っているからどうぞ、と言われ
一人遅れて 突然の(少々腰が引けながらの)参加。
ひゃ、最初の説明をちゃんと聞いていなかったよ。

日本画の顔料は岩絵具。
見本を見ながら下絵を描いた後、この岩絵具を作る。

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鉱石などの粉末に膠(にかわ)を加え指でよく溶く。
そして練っていく。
使うのは中指一本とのこと。

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よく混ざったところで水をいれ、また中指でくるくる。
好みの濃さに仕上げる。
指だと混ざり具合も濃淡の加減もよくわかるとのこと。

数回のワークショップのために日本から来た先生が
筆の持ち方や運び方、描く時の注意、
「たらしこみ」の方法などを説明し実演してくれる。
スイスイと説明は終わり、さぁやってみましょう。
ひゃあ。
余っているからどうぞと言われ ホイホイと座ってしまった自分を後悔。
でももう遅い。
しばらく見本を前に四苦八苦。
終わったことだけが嬉しい程の余裕のなさであった。

席を立って解放されると、気持ちは急に楽になり
もっとこうすればよかったな、
あれをやり忘れてた などの反省点がみつかる。
先生や他の人の絵を見ては、
そうか、線はもっと薄いのか
なるほどこう描くといいのか等のポイントが見えてきた。
自分で筆を持たなかったら見えなかっただろう。

「2、3枚描くと慣れて簡単になりますよ」という先生の言葉に
「そうですね!」と思ってしまう自分の単純さ。

1回やると コワイことが減るね。

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7年ぶり
先週の土曜日、
博士がマラソンの大会に出場した。
実に7年ぶりのフルマラソン。

ちょうど忙しい時期が重なり
睡眠と練習が足りない中、
ハーフにするかフルにするかで迷っていたが
走れるとわかっているハーフより
走りきれるか分からないフルへの挑戦を決断した。
記録は狙わず、完走を目指して走る。

リベリアの山奥での骨折から2年。
フルマラソンのスタート地点に立てる喜びを
感じながら出発した。
7時のスタート時点でマイナス1度。
寒いが天気はよい日だった。

今は大会のアプリで走っている位置が確認でき、
タイムもペースもゴールの予想時間まで表示される。
ついついペースを上げてしまいがちな序盤で
気持ちを抑えながら走っている。
いい感じだ。
27,8キロあたりでペースが落ち
苦しい様子が画面からも伺えた。
応援はあまり人が多くない場所を選び
沿道で他のランナーを応援しつつ待った。
みんなフルを走る覚悟を決め、練習を積んできた人たちだ。
できるだけの拍手おくり、手が痛くなった頃
小さく博士の姿が見えてきた。

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自分と闘い黙々と走る博士。
声援が涙声になっちゃって大いに困った。
VIVA 博士!!

やりきった人は、いい顔だ。

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とことんやってくれ
イチローがマリナーズに復帰した。
マリナーズだとなかなか生の試合は見に行けないが
とにかく、嬉しいニュースだ。
試合に出て、思う存分やってほしい。

去年の8月、初めて大リーグを試合に行った。
イチローを応援するためだ。
なかなか出場機会に恵まれず
かなりの我慢を強いられるシーズンが続いたイチロー。
昨年は試合に出してもらえてもほぼ代打だけ。
それも毎試合ではない。
ヒットを打っても守備につかせてもらえない。

イチローなのに。
ちゃんと出してもらえれば必ずヒットを打つのに。
守備力もトップクラスなのに。
博士も私も文句たらたらだった。

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代打で出てくれればそれだけで見に来た甲斐がある、と自分に言い聞かせる。
監督、頼みます。祈りながらの観戦。
そしてやってきた「代打。ICHIROOO」のアナウンス。
アウェイチームの選手だから拍手はなし。
私は一人で「イチローー」と声を張り上げて
娘に「恥ずかしい」と言われながらも
バチバチバチバチと派手に手をたたいた。
外野から声も拍手も聞こえるはずはないけれど。

打席後は守備につかずベンチに下げられたイチロー。
勝手に、背中が寂しく見えて、私が悔しかった。
実力があっても使ってもらえるとは限らない世界。
イチローはこんな状況でも文句も言わず、
出来る限りの準備をして一試合一試合に臨んでいるんだよね。
その姿に胸がつまった。


マリナーズの入団会見でイチローが言った。
「今マリナーズが必要としていることがあれば、何でもやりたい。
 今まで培ってきたすべてを、このチームにささげたい。そういう覚悟です。」

イチローの熱く、泥くさいくらいに率直な言葉
そしてあの喜びの溢れた顔!

「最低50歳まで」
イチロー、とことんやってくれ!

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前に進むとは。
引越しをして新しいところに住み始めると
あれこれ勝手が違ったり
あちこち家の中の不具合がでてくる。

我が家で まず最初に見つけたのは
エアコン吹き出し口に付着していたカビだ。
何気なく天井を見上げた時に
吹き出し口の隙間が黒っぽく見えた。
椅子に乗って近づくと「ぎゃー」。
びっしり黒々元気なカビ。
早めに気づいてよかった。
天井は見上げてみるもんだ。

管理事務所に連絡すると担当の人がやってきた。
ホンドゥラス出身のティノ。
ここで27年働いているという。
掃除してカビを落とすのかと思いきや
天井に埋め込まれた吹き出し口の周りを
ナイフでシャッ、シャッと切りこんで
吹き出し口をかパッと取り出して
丸ごと替えてくれた。

ナイフの切りこみで傷ついて
ペンキが剥げた周りは後で直しに来るという。
その日の夕方、来てくれたのがマリオ。
塗装担当のマリオはグアテマラ出身で
ここでの勤務は29年だそうだ。

その後、細かい不具合はいくつかあったが、
大きいものは水漏れ。
玄関近くのカーペットがじわじわ湿っているのを発見した。
濡れている場所は 壁を挟んでバスタブの隣だ。
大事にならなければいいな。

担当はまたティノ。
濡れている場所は玄関脇だが、
ティノは迷わず寝室の壁の前へ。
道具袋の中から細いノコギリのようなものを
出したと思ったら、寝室の壁に穴を開けた。
あっという間の出来事。
「あれっ、ちがうみたいだな。」
水漏れは違う場所だった。

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思っていたより大ごとの水漏れだったが、
原因がわかり、数日後に修理が済んだ。
残りは穴だけ。
次の日にまたマリオ登場。
「簡単な手術だよ〜。」と
鼻歌交じりの手術成功。

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ここの住宅の壁だからできることかもしれないが
このシンプルさに励まされた。

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まずは穴を開ける。
この精神が必要だ、私には。

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小曽根真のおかげ
指揮者の佐渡裕が
ワシントンDCのオーケストラと共演することを
ひょんなところから知り
これは行かねばと3人で出かけた。

ひょんなところというのは
ジャズピアニストの小曽根真の投稿。

飛行機の座席についた途端
斜め後ろから「小曽根さん!」と…。 振り向けばマエストロ佐渡裕さん!こんな事あるんですね。
佐渡さんはワシントンD.C. のケネディーセンターでNational Symphony Orchestra と「不安の時代」をされるそうです。


と二人の満面笑みの自撮り写真が載っていたのだ。

ワシントンで聴くオーケストラ公演はこれが初めて。
開演20分前に着席すると、団員がそれぞれ練習していた。
少し弾いては動き回る人や ずいぶんとギリギリにくる奏者もいて
会場全体があまりキチンとしすぎていない。
演奏中も、もちろん基本的に聴衆は静かにしているが
コホンコホン、ウウン、ゴホッゴホ、などの咳払いが
あちこちから自然に聞こえた。
好い加減にピリピリしない状況が
音楽を聴くにはちょうどよかった。
後ろの席だったが、思ったより近い。
音響もいいのだろう楽器ひとつひとつが
すぐそこで鳴っている。


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               開演前

サカサカサカっと足早だが堂々と現れた佐渡裕。
おぉ。
笑みを浮かべて客席を向く。
大きい。
すぐに演奏が始まった。
オーケストラの演奏で
こんなに指揮者ばかり見たのは初めてだった。
佐渡裕の指揮はわかりやすい。
感情的で、動きが大きいのだ。
ピョンピョン、ピョコピョコ
時には跳ねながら、エネルギッシュな指揮だった。

終演後、客席を向いた佐渡裕の汗だくの清々しい顔。
爽快感が私の中にも漂った。

私もピョンピョン跳ねよう。
心向くまま、大人も跳ねよう。



Posted by 船長
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