忘れるもの。 その1
自分ではあまり気づいていなかったが、
私は忘れっぽい人間のようだ。
友達と話していても、博士や海と話していても
「えっ、そうだったっけ?」
「そんなこと、あったっけ?」
と思うのは ほとんど私の方だ。
もしかしたら身近な彼らの物覚えが
特にいいのかもしれないが
とにかく 私は忘れっぽい部類に入るらしい。

そういう記憶の抜け落ちとは少し違うが
今までも住む場所によって、私はいろいろと忘れてきた。
イスラエルにいるときはクリスマスを忘れ(参照:「平日」
ガーナにいるときは今が何月かわからなくなり
季節や天気予報の存在を忘れた。
ワシントンでは何を忘れるのか。

忘れたくないもの
忘れちゃいけないものは
心と手帳にときどき書き留めよう。

便利な世界の方が、いろいろある。



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物足りなさ
病院に行ってきた。
といっても健康診断である。

ガーナに滞在中は
一時帰国中に人間ドックを受診していた。
尿や血液、希望のガン検査のほかにも
視力や眼圧や肺活量など検査項目が盛りだくさんだったが、
病院側のテキパキした仕切りで
気持ちよく次々と検査が進んだ。
同じところで受けていたので
前回、前々回の数値と比較できるのもよかった。
少々アクロバティックな胃のレントゲン、
激励されながら頑張る肺活量、
密室でのスパイ訓練を連想させてくれる聴力検査。
ちょっとしたイベント気分だった。
(少なくとも、そう思おうとした)

今回は、それに比べると基本的な検査のみ。
婦人系のがん検査は受けたが、胃のレントゲンはなし。
途中でパンやマフィンに果物とコーヒー付きの
空腹にはありがたい朝食も出たし、
検査項目が少ないのは簡単でよかった。
ただ、なんとなく物足りなかった。

帰り道、小雨の降る中 バスを待っていた。
健診が終わった安心感をいだきつつ
自分の中の物足りなさの理由を思い巡らす。
そして、気づいた理由の一つに苦笑した。
身長測定だ。

言ってもあまり信じてもらえず、
だいたい笑われることなのだが、
私は3年連続で1ミリずつ身長が伸びていた。
測定者にも「あ、伸びてますね」と笑顔で言われたりした。
そんな身長測定、
今回は場所が違う(つまり測定器が違う)ので
ちゃんとわからないなぁ、などとボケ〜と考えていたら
「5.1」と耳に聞きなれない数字が届いた。

そうなのだ、センチじゃなくてフィートなのだ。
「5.1」の次は「5.2」。その差は3センチ以上ある。
私は5.1より少し高いがそんなの関係ないのだ。
5.2 より 5.1 が近いから 5.1。
0.1 が遠すぎる。

IMG_2034.jpg

1ミリで感じていた幸せの世界はここにはなかった。

「細かいことを気にせず 進め!」ということですね。

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中学校
イスラエルに家族で住み始めた時
物件が少なかったり、契約が困難だったりして
なかなか家が決まらなかった。
それに加えて、子どもが多くて幼稚園が足りず
勧められた幼稚園はどこも空きがなかった。

ようやく見つけた幼稚園ひとつ。
毎日毎日 私とべったりと過ごすことに飽きて
幼稚園に行きたい気持ちがパンパンになっていた海。
心配した言葉の壁は
子ども同士で遊べる楽しさのおかげで
ひょいっと軽やかに超えていった。
子どもは見事だ。
(参照:海の船出

あれから9年。
5月いっぱいでガーナの学校が終わっていた海
今年は長い長〜い夏休みだった。
日数はほぼ100日。
ちびまるこちゃんのような思考の我が娘も
さすがに最後の方は
「早く自分の生活を始めたい」と言い出した。
いいぞいいぞ。
でも、もちろんそれなりの不安もあるわけで
学校が目前になると笑顔になれずお腹が痛くなった。

教育委員会に必要書類を出し、
英語の面接とレベルテストを受け
ツベルクリン反応検査、足りない予防接種を4本打った。
学校初日の朝、ようやく「入学パケット」を
教育委員会から受け取ることができ
それをもって学校へ手続きに行った。

学年ごとに一人いるカウンセラーの先生が
娘の時間割を組み立ててくれた。
選択科目、英語のレベル、数学のレベルによって
ひとりひとり授業が違うのだ。
何か学校で問題があったり、心配事があったら
いつでもその先生のところに来るように言われる。
そして、手続きが完了。
「さぁ、3限は数学よ。」と言われた海。
今日は手続きだけで私と一緒に帰るつもりでいた海
とたんに緊張して 歯がカタカタ震えていたが
小さな歩幅で数学の教室に入っていった。

その日の夜は、
ぽろぽろぽろぽろと涙がこぼれてしまったけれど
次の日は帰宅した玄関で声が弾けた。
「友達ができたよー!」

IMG_1997.jpg

さぁ、海も始まった。


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家にいながら
ワシントンDCに到着後は ホテル住まいだったが
10日ほど前にアパートに引っ越した。

引っ越し前日に、海が久しぶりの高熱を出した。
その中でなんとか「我が家」に移れてホッとしている。
マラリアの検査薬と薬も手元にあったので心強くも 心配であったが、
幸い マラリアではなく順調に回復した。

自分たちで何日かかけて 少しずつ荷物を運び入れた。
事前にエアベッドを買っておき、数日間は3人で川の字になって寝た。
縦に寝ると二人でいっぱいなので、横に3人並んだ。

キャンプ用の食器を使い
キャンプ用の椅子に座り
エアベッドに横たわる。
天井に星が見えるような気分だ。

私たちらしいスタートだ。

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新たな地
4年前の8月6日、我ら家族はガーナに漂着した。
そして、8月7日、新たな地を目指し ガーナを船出した。

4年と1日。
ガーナで出会った人たちひとりひとり
思い出のひとつひとつを 思い浮かべ
この年月の重み実感する。

今日、ワシントンDCに着陸した瞬間、
おもわず、涙がほろほろとあふれてきて困った。

ガーナはそれだけの重みと厚みと深みがあった。

新たな地でも
ひとっ飛びをねらわず、
一歩一歩踏みしめて行きたい。
明るくいきたい。



Posted by 船長
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